ウェブマーケティング戦略ではホームページにアクセスを集めてホームページ内を回遊してもらって商品やサービスのことをよく理解してもらうことが重要ですが、今回はホームページへのアクセスの集め方について解説していきます。
実際にホームページのアクセスを増やしたいと思ったときに、どうやってアクセスを増やせばいいかわからず、とりあえずブログを更新しているという方も多いと思いますが、その前に「どこからアクセスが来るか」を明確にすることで自分がやるべき対策が見えてきます。
ウェブマーケティングは一貫して「全ての施策に根拠を持つこと」で効率よく効果的に集客することができます。今回お伝えするアクセスの種類と経路を理解することで、その結果、一つひとつの施策に根拠を持てるようになりますので、作業の迷いもなくなってくるでしょう。
ホームページのアクセス元は4種類
ホームページのアクセスの種類を先にお伝えすると、その種類は大きく分けて4種類あります。
- 検索からのアクセス(Organic)
- ソーシャルメディアからのアクセス(Social)
- ブックマークなどから直接のアクセス(Direct)
- WEBサイトからのリンクのアクセス(Referral)
図に表すとこのようになります。

ホームページのアクセスの種類
これらを一つひとつ分析していくと、アクセスを上げるためには様々な方法があることがお分かりいただけると思います。
①検索からのアクセス(Organic)
検索からのアクセスは、Googleやヤフーなどの検索エンジンから検索でヒットしてサイトに訪れてきた数字です。いわゆる「ググって」サイトに訪れてきたアクセスです。
私がホームページのアクセス分析をするときに、一番重視するのがこの「検索からのアクセス」で、重要視しています。
サイト作ったら、基本的には検索からのアクセスを上げるためにいろいろな対策を行います。それが「SEO対策」と呼ばれるものです。
検索からのアクセスがあるということは、あなたのサイトが何らかのキーワードで検索上位表示されているということであり、それはあなたのことを全く知らない方にもサイトを見てもらえているということです。
また、サイトが検索上位表示していれば、検索ニーズがある限り安定的にアクセスを集めることができます。このように自動的に集客し続けてくれることを考えると、ぜひ取り組みたい対策の一つですね。
検索できてくれたユーザーに残念な思いをさせないようにする
検索からのアクセスを無駄にしないためには、当たり前のことかもしれませんが、しっかりとホームページを作り込むことが重要です。サイト上でユーザーとコミュニケーションを取って、信頼してもらえるよなサイト作りをすると、ユーザーもどんどんファンになっていき商品が売れるようになっていきます。
②ソーシャルメディアからのアクセス(Social)
ソーシャルメディアからのアクセスは、FacebookやTwitterなどに投稿したリンクから入ってくるアクセスです。ブログやネット記事をFacebookでシェアする、ということをプライベートでやったことがある方も多いと思います。
ソーシャルメディアからのアクセスの特徴は、投稿したリンクの記事が良い記事だったり、面白い記事だったときにたくさんのいいね、シェア、リツイートがもらえて、その結果サイトのアクセスも一気に上がる、いわゆる「バズった」現象が起きることです。
自分のSNSのアカウントに、数千いいねや数千リツイートされた投稿が回ってきたという経験があると思います。そのように、考えられないほど広がる可能性があるのはとても魅力的です。
また、アカウントにすでにフォロワーがいれば、投稿するたびに一定数のアクセスが見込めます。私の考える理想は検索からのアクセスが多いことが一番ですが、SNSにたくさんのファンがいて、サイトのアクセス元のほとんどがSNSからというサイトもあります。それも一つのWEBマーケティング的な戦略です。
効果的な使い方としては、サイト立ち上げ初期はどうしても検索からのアクセスが見込めず、アクセスがない状態がしばらく続くので、それを補完するためにSNSからのアクセスを流すといった戦略があります。
③ブックマークなどからの直接のアクセス(Direct)
Directは、ブックマークからLINEなどから直接サイトに来てくれることです。また、メルマガなどでリンクを貼って誘導したアクセスもDirectに入ります。
Directのアクセスの特徴は、ユーザーはお気に入りやブックマークに登録してまでそのサイトを見ようとしてくれているので、何度も何度もサイトを読み込んでくれている可能性があり、サイト運営側にとっては「優良ユーザー」と考えることができます。
同時にわざわざブックマークをして読んでくれているサイトのファンなので、あなたの商品やサービスにも興味を持ってくれているはずです。あるいは、すでにお客様となってくれている人がサイトを読み込んでくれているのかもしれません。
ただし、Directのアクセスが多いことは良いことですが、サイト全体のアクセスを見たときにDirectの割合が多いということはリピーターの割合が多く、新規ユーザーのアクセスは少ないということも言えるので、もしそのような傾向にある場合はバランスを見て新規のユーザーを獲得できるような対策を検討しましょう。
④ウェブサイトのリンク経由のアクセス(Referral)
Referralとは日本語で「紹介」という意味で、他者のウェブサイトのリンクを経由したアクセス、つまり、誰かのサイトに自分のサイトのリンクを貼ってもらって、そこから入ってきたアクセスです。
簡単な例をいうと、「知り合いのブログで自分のブログ記事が紹介されて、そこからアクセスしてもらった」というのがReferralです。
ユーチューバーの方がやっている概要欄や概要ページに掲載しているリンクからのアクセスは、このReferralに該当するようです。
誰かのサイトに紹介されるということは基本的には「紹介に価する良いサイト」という評価を受けるので、Referralが増えることも喜んで良いでしょう。
ちなみに、誰かのサイトに自分のサイトをリンクしてもらえることを「被リンク」と言って、SEO対策においても被リンクが多いサイトは良いサイトとして、検索で上位表示されるための評価指標になっています。
ホームページの目的によって、重視するアクセスの種類が変わる
ここまでご紹介したように、
- 検索からのアクセス(Organic)
- ソーシャルメディアからのアクセス(Social)
- ブックマークなどから直接のアクセス(Direct)
- ウェブサイトからのリンクのアクセス(Referral)
ホームページのアクセスは以上の4つに分類されますが、どのアクセスを重視するかはホームページの目的によって変わってきます。
例えば、新規の見込み客を集めたいのであれば、検索からのアクセスを重視しましょう。そのときに、どんなキーワードで検索して欲しいのかまでしっかりと考えてみてください。
もし、既存のお客様にもっと知識をつけて欲しいと思って、読み込んでもらいながら勉強してもら右ことを目的としたサイトを運営するなら、検索からのアクセスはそこまで重視する必要はありません。代わりにブックマークからの直接のアクセスを重視すると良いです。
ちなみに、以下の図は当サイトではおなじみの「ウェブマーケティングの図」です。

ウェブマーケティングの全体像を図解
この図を元に解説すると
3. ブックマークなどから直接のアクセス(Direct)
以外の
1. 検索からのアクセス(Organic)
2. ソーシャルメディアからのアクセス(Social)
4. ウェブサイトからのリンクのアクセス(Referral)
については、全て「認知」のために行う対策です。サイト運営を含むウェブマーケティングでは認知のための活動がとにかく重要!ということを徹底して覚えていただければと思います。
※あわせて「ウェブマーケティングとは|ネットを使った集客のキホン」こちらの記事も読んでいただくと全体像が理解できるようになります。
すでに集客する媒体があるかどうかで目的が変わる
例えばユーチューバーの方で、すでにたくさんのチャンネル登録者がいて集客ができているという方は、ホームページでは集客のことを考えずに商品やサービスのことをしっかりと伝えていき、価値観や世界観を伝えるためにサイトを運営すれば良いと思います。
ただ、これからビジネスを始めていく方は、集客を目的としたサイト運営をするべきだと考えています。
ホームページ1つ作るにしても、置かれている状況により目的が異なることを覚えておいていただければと思います。
自分のサイトはどこからのアクセスが多いのか?
もし、すでにホームページを持っているなら、自分のホームページはどんなアクセスが多いのかを確認してみてください。そして、目的にあったアクセスが来ているか分析してみましょう。
分析をしてみた結果、新規で集客をしたいのに「検索からのアクセス」の割合が少なかったら、サイトの運営方法を改善しなければいけません。
検索でヒットするように、ホームページの内容を充実させるとか、SEO対策をしっかりと行うとか、やるべきことが見えてくるでしょう。