ロングテールSEOとは?ゼロから着実にサイトを成長させる方法

ロングテールSEOという言葉を聞いたことはあるでしょうか?

SEO対策にはいろんな種類があり、ロングテールSEOもその中の一つですが、あなたがもしゼロベースでビジネスブログを立ち上げるのであれば、ロングテールSEOは必須になります。

逆に言うと、新規で立ち上げる人がサイトを成功させる唯一の方法が「ロングテールSEO」であると言っても過言ではありません。

また、今までたくさん記事を書いているけど、なかなかアクセスが上がらない、集客ができない、、、という人がいれば、ロングテールSEOを導入することをおすすめします。

では、ロングテールSEOとは一体どんなSEO対策なのでしょうか?

ここでは、ロングテールSEOについて解説していきます。

目次

ロングテールSEOとキーワードの概念

ロングテールとは、WEB業界においてのキーワードの種類の一つであり、そのロングテールキーワードで記事を書いていくとSEOを攻略しやすいという考え方があります。

キーワードにはいろんな種類があり、その呼び方もさまざまです。そして、業者や発信している人によって定義はさまざまです。

まず初めに、サイバー自警団式におけるキーワードの定義をしておきます。

単語の数で分類する

単一キーワード

単一キーワードとは、「ダイエット」「野球観戦」というように、一つの単語で構成されているキーワードのことを言います。

単一キーワードは競合も多く、そう簡単に上位表示を狙えるものではありません。記事を書いて1年以上経っても検索圏内にも入らないということも珍しくありません。

複合キーワード

複合キーワードとは、「ダイエット 運動」「野球観戦 持ち物」のように、複数の言葉で構成されたキーワードのことを言います。

「ダイエット 運動 辛い」というように3,4単語で構成されることもあります。

検索数で分類する

ビッグキーワード

ビッグ、ミドル、スモールキーワードはそのキーワードの月間検索ボリューム数を参考に判断します。

その中で、ビッグワードとは月間検索数が5000件以上あるキーワードのことを言います。それが例えば「ダイエット 運動」というような複合キーワードであっても5000件以上の検索数があればビッグキーワードと考えます。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは月間検索数が5000件未満~500件以上のキーワードを言います。もちろん5000~500の間には大きな差があるので、同じミドルキーワードで括ってもSEOの難易度は検索数が多い方が高いと考えます。

スモールキーワード

スモールキーワードは月間検索数が500件未満~10件以上のキーワードを言います。キーワードによってはスモールキーワードであっても難易度が高いこともあるので、一概には言い切れませんが、比較的SEOは攻略しやすいでしょう。

ロングテールキーワードとは?

これらのキーワードの種類を見た上で、ロングテールキーワードについて考えます。

ロングテールとは「長いしっぽ」と訳せますが、結論から言うとロングテールキーワードとは「複合キーワードかつスモールキーワード」のことを言います。

複合キーワードはニーズが顕在化していてコンバージョンも高く、スモールキーワードは検索数が少ないためSEO難易度が低いことから、ロングテールキーワードは小さいけど着実に結果を残すことができるキーワードと言えます。

ロングテールキーワードの例

では、ロングテールキーワードを「野球観戦」というキーワードを例に具体的に見ていきましょう。

野球観戦というキーワードは、単一キーワードで月間検索ボリューム数が3600件なので、検索数だけで見ればミドルキーワードに該当すると考えますが、「野球観戦」のように単一キーワードの場合は検索ボリューム数に関わらずビッグワードと考えて良いでしょう。

なので、サイト立ち上げ初期は「野球観戦」では書きません。「野球観戦 ○○」、この○○に該当するキーワードを調べていきます。

すると、このようなキーワードがありました。

野球キーワード

「野球観戦 持ち物」まではミドルキーワードで、「野球観戦 コーデ」以下はスモールキーワードと考えます。

合わせて、「野球観戦 コーデ」以下のスモールキーワードがロングテールキーワードということになるので、SEOを効果を高めるために、サイトを運営し始めてしばらくは、このロングテールキーワードで書いていきます。

今回の野球観戦のロングテールキーワードは12個あり、その中の「野球観戦 英語」は書かないとしても、その他の11記事は書けるということになります。

ロングテールSEOを対策するために

野球観戦の例を見てもらうとわかるように、単に「野球観戦」と検索するよりも「野球観戦 服装」のように複合キーワードの方が、どんなことを知りたくて検索をしているのかがわかります。

つまりロングテールSEOとは、検索数は少ないが悩みは顕在化しているキーワードに対して記事を書いていき、コンバージョンが高い記事を増やしていくことを言います。

サイトを運営するための資本力に限りがある中小企業や個人事業主にとって、ロングテールSEOは小さくても着実に結果を出すことができるので、ゼロから始める人にとっては優先的に取り組むべきSEO対策と言えるでしょう。

ロングテールキーワードはまだ世の中的に重視されていないのか、競合が少ない傾向にあります。そのため、サイトをゼロから始めて、まだサイトのパワーが着いていない状態でも、しっかりとした記事を書けば、比較的早い時期にSEOで評価してもらうことができます。

ビッグキーワードでアクセスを集めたいと思いがちですが、競合が多くて結局いつまで経っても検索でヒットしないのであれば、ロングテールキーワードでコツコツ記事を書いていく方が着実にサイトは成長していきます。

ロングテールキーワードこそ「手を抜かない」

このロングテールキーワードで記事を書くとき、検索数が小さく、競合がいないからといって手を抜いてはいけません。今は競合がいないキーワードかもしれませんが、そのうち同じようにロングテールキーワードで記事を書いてくる競合が現れます。

そのときに、あなたが手を抜いて記事を書いていたら、簡単に競合に抜かれてしまいます。競合が現れても追いつけないくらいしっかりとした記事を書いていけば、アクセスも安定的に集めることができるようになります。

なのでロングテールキーワードも、検索した人が満足するようにしっかりと記事を書いていきましょう。これが「ロングテールSEO」です。

ロングテールSEOは集客の基盤になる

ロングテールキーワードで実際に検索をしてみると分かりますが、現状ではしっかりと書かれている記事がなかなかヒットしてきません。ということは、あなたがしっかりと手を抜かずに記事を書いていけば、確実に検索で上位表示させることができます。

もちろん、不動の1位を獲得することも十分可能です。

たかがロングテールキーワードかもしれませんが、ロングテールキーワードでも1位表示される記事を100個書くことができれば、安定して集客ができるようになります。

ロングテールキーワードで書いた一つの記事で、月に1人でもメルマガ登録をしてもらうことができれば、それを100記事書けば月に100人の新規メルマガ登録を自動で集めることができるのです。

実際にはもっとコンバージョンは良くなるので、100人以上のメルマガ登録を自動で集めることは決して難しいことではありません。

しかし、そこで手を抜いて書いてしまえば、アクセスも集まらないし結局集客もできません。

たかがロングテール、されどロングテールです。

ロングテールSEOを強化する方法

ロングテールSEOの基本はロングテールキーワードでとにかく記事を書いていくことです。コツコツ書けば書くほど、その効果を得ることができます。

ロングテールSEOは、今日記事を書いて明日効果が出る。というわけではないので、効果を実感できるレベルになるまでは時間がかかるかもしれませんが、めげずに書き進めていきましょう。

そして、コツコツと書き進めた後、それで記事を書くのを終わるのではなくて、次にミドルキーワードとビッグキーワードが待っています。

コツコツ頑張ったからこそサイトのパワーが付いてきて、検索数の多いミドルキーワードとビッグキーワードでも検索上位表示されるようになってきます。そうなるとサイトのアクセスもグンと伸びてくるようになるので、サイトの運用がさらに面白くなってきます。

ロングテールキーワードが書き終わったらミドルキーワードで記事を書く

ロングテールキーワードが書き終わったら、ミドルキーワードで記事を書いていきますが、ロングテールキーワードで20記事も書けば、検索でヒットする記事がちらほら出てきます。

競合が少ないキーワードなら、たった20記事だとしても検索で1位を取る記事が出てくることも少なくありません。このような兆候が見られるようになると、サイト自体が良い評価をしてもらえていると判断して良いでしょう。

このように、サイトが良い評価をしてもらえるようになった頃が、いよいよミドルワードで記事を書いていく時期になります。

先程の「野球観戦」というキーワードで言うと、「野球観戦 服装」「野球観戦 デート」「野球観戦 持ち物」がミドルワードに当たります。

BBkeyword21

検索ボリューム数が1000件を超えると、検索で上位表示させる難易度が上がるので、スモールワード以上にしっかりと記事を書くように心がけましょう。

ミドルワードで記事を書くときも基本は同じです。この記事で月間1人の集客ができるように、良い内容の記事を書いていきましょう。

最後に締めのビッグワードで渾身の記事を書く

ロングテールキーワード、ミドルキーワードで記事を書き終えたら、最後にビッグワードで記事を書きましょう。

この、ビッグワードで書く記事は、そのキーワードの「百科事典」のような記事を書いていきます。ロングテール、ミドルワードで書いた記事の全てを盛り込む感じです。

「野球観戦」というビッグワードで記事を書くとしたら、

 

このように、網羅的に盛り込んでいきます。

この「網羅的に書かれている」ことが良い評価をしてもらえる要因になるので、しっかりと書き込んでいきましょう。そのように書いた記事は、文字数にして10,000字超になることでしょう。まさに渾身の1記事です。

「10,000字」というと先が思いやられますが、実は以外と簡単に書けてしまいます。

ビッグワードで書く記事は、今まで大変な思いをして書いた記事の「総まとめ編」なので、一度文章にしてアウトプットしている内容になります。

ロングテールキーワードはゼロから記事を生み出さないといけないので、その分、労力も使いますが、ビッグワードの中身は一度書いている内容なので、思ったよりも書きやすいな、と思うのではないでしょうか。

コンテンツ記事の文字数の目安

コンテンツSEOのサポートをやっていると、ほとんどの人から「記事の文字数はどのくらい書けばいいですか?」と聞かれますが、その答えは

「その記事を読む人が満足するくらい書く」

です。これがコンテンツSEOの本質だと思っています。

とは言っても、みなさん目安の文字数が気になるようですね。なので、私がお伝えしてるのは、

  • ロングテール(スモール)キーワード:3000字
  • ミドルキーワード:5000字
  • ビッグキーワード:10000字

これが目安です。

もちろん目安なので文字数が少なくても上位表示されることはありますが、いろんなサイトを見て分析した結果、文字数の相場はこの程度かなと思います。

また、私自身いくつかのサイトを運営していますが、文字数が多い記事は評価されやすい傾向にあります。

ただ、読者のためにしっかりを記事を書こうとしたら、この文字数は自然と越えてくるので安心してください。むしろ、3000字程度におさめようと思って書き始めた記事が気がついたら5000字を超えていた。ということもよくあります。

内容重視で良い記事を書いていく、これだけを考えていれば、自然とSEOで結果を出すことができるようになりますし、集客もできるようになってきます。

文字数よりも重要なこと

合わせてお伝えしたいのは、文字数に気をとられて「そんなにいっぱい書けないよ」と思ってしまい、そもそも記事を書けないという人もたくさんいます。

ですが、記事を投稿しないと世の中からの反応を得ることができないので、まずは記事を投稿することが重要です。

たとえ5000字以上書いても検索で上がってこないこともあれば、1500字くらいの記事が検索上位に来ることもあります。もちろん1500字では上がってこないこともあります。

そういった点も踏まえてまずは書くことを心がけましょう。

コツコツ書く。それがロングテールSEO

コンテンツマーケティングやビジネスブログなど、いわゆるコンテンツSEOを導入して集客をしようとしている企業や事業主が日々増え続けています。

そして、今のアメブロやFacebookのように、みんながロングテールSEOをやるようになる日が必ずやってきます。

しかし、まだ世の中に浸透し切っていなくて、競合も少ない今からロングテールSEOをコツコツやれば、みんながやり始めた頃には圧倒的なサイトのパワーが付いている状態になっているので、他のサイトが追いつけなくなるくらい成長しています。

「ロングテールSEOをやっておいて良かった」

そう思えるように、今から積み重ねていきましょう。

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この記事を書いた人

マーケティングパートナー合同会社代表 / 大学在学中からWebの世界に入り、SEO対策を中心としたWebマーケティングを支援して11年目。コンサルタントとしての支援業務だけでなく、事業者としてゼロからビジネスを構築した経験から、実践に落とし込んだ具体的なサポートを心がけております。「Webマーケティグで売上の柱をつくる」をコンセプトに、目先のインスタントな施策ではなく、事業の土台となるWebマーケティングをご提案します。

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